再生可能エネルギーの普及に伴い、
電力供給の安定化が大きな課題になっています。
EUでは、今年4月にスマートグリッドの普及に向けた計画を発表し、
現在EU全体で10%程度にとどまるスマートメーター設置率を、
2020年までに80%以上までに引き上げるとしています。
スマートグリッドとは、
ITを駆使して電力の流れを供給側と需要側双方から制御、
監視、最適化できる電力網の総体を意味します。
そのスマートグリッドを使った環境にやさしいエコシティ、
すなわちスマートシティの構築が既に先進都市では進められています。
なかでも僕が気になっているのは、
ストックホルム市の「ロイヤル・シーポート」計画。
市の東に位置する保有地に、最新鋭の国際港と環境に優しい1万戸の住居、
3万人分のオフィススペースを建設するという大規模な都市計画です。
風力や太陽光、廃棄物処理の過程で得られた再生可能エネルギーを活用し、
電源と蓄電池、住宅やオフィス、電気自動車や船舶、バスなどをつなぎ、
電力需給情報を分析し、電力量を調整。また、港には充電設備を整え、
エネルギー供給港としてバルト海のハブを目指しているようです。
なんだか聞こえる音も変わってきそうですね。
入居は来年から、プロジェクトの完成は2030年の予定。
また、スペインやデンマークでは風力発電が盛んなため、
発電量の変化が激しいことから、余剰電力を利用した、
EV (電気自動車) 普及促進計画 「Plan Movelve」 が、
2009年から始まっています。
EV普及ということは、
充電スタンドも普及させなくてはいけないので、
設置場所などに課題がありますが、もし自家用車のみならず、
タクシーやタンクローリーまで全て電気化できたら、
大気汚染改善に多大な貢献となるでしょう。
他にも、官民一体で環境都市を目指す、
オランダの「アムステルダム・スマートシティプロジェクト」、
スマートグリッド規格基準の中心的役割を担う、
ドイツの「E-energy」 などなどEU諸国中心に様々な動きがあります。
持続可能な社会を目指す人々にとっては明るいニュースですね。
日本でも、その土地にあったスマートシティの構築が出来ると思います。
例えば、北海道のような寒冷地では、
スマートヒーティングとも呼べる「効率の良い地域暖房」が出来れば、
実用性は高いです。
今の日本のメディアの不透明さ、
企業>政府の疲弊したシステムは、大きな問題だと感じています。
でも、人々の環境意識が変われば、
いつか、「ちょっと車充電してくるね」と言って、
出かける日が近い将来訪れると僕は信じています。
さて、リリース情報です。本日 8/10 から、
ototoy で先行発売されている「NIGHT ELECTRO」に1曲参加しています。
Neon Light Bird という曲です。
http://ototoy.jp/_/default/p/21608
ITunes や Beatport など他サイトは、8/17 発売です。
マスタリングは Riow Arai さん。
是非、チェックしてみて下さい。